心を病むということ

こころが病んでいる時、本人は気づいていないことが多いのではないかと、自身がそうなって初めてわかった。

2年前、職場が異動になり、どうしても馴染めないまま、気持ちがついていかなくなった。

忙しく、複雑な職場にいて、ついていけていない私は、ただ一人、悲しく、寒かった。

でも、これほど、追い込まれてしまうとは、自分でも予想していなかった。

睡眠障害、職場の適応障害から始まり、薬を飲んでも全く眠れなくなっていた。そして、最後に私を追い込んだのは間違いなく上司達だ。

上司が言う。「年寄りはいらないんだよね、」、「異動するにしても、異動先に無理無理頼むんだから、あとで駄目はやめてよ」

体調が悪くなってることを話しても、「今休んだら、異動できないよ」

この会話の後、私は、呼吸ができなくなり、体が震えて、病気休暇を取ることとなった。

わずか半月前なのに、すごくはるかかなたのことのように思える。息を吸い、夜は少しずつ眠れ、食べれるようになった。

よかった、あと少しで死んでたか、気が狂ってたかも。

逃げ出したことで、今生きてる。